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Sep

15

Fri

『すてきな終焉』

Peace Gardenお仕事綴り、
ラストの3頁目となります。

カフェの調理と、店内の本棚作りをさせていただいた今季。
ピンセットでつまむような感じで、
要所要所のお話をします。

_台所から繋がる

週替わりで仕込むカレーは、
台所のスパイスを好きなように使わせていただき、
毎回名前のつけられないカレーをこさえていました。

「いいにおいだ〜」と、
仕事場から台所へやってくる木脇さん。
「くんくん……」と、
そっと鍋の蓋をあけるさやちゃん。

その光景を見て、
(ああ、これは……)と、
心の中でぽんと手を打ったわたし。

わたしが幼かった頃、親と過ごした台所って、
こんな風景だったなぁと、ふいに思い出した。

今、わたしにとっての台所は、
大切な人とコミュニケーションをとる手段であり、
ともに時間を生みだし過ごす場所になっている。

台所は広いほうがいい。
台所はひとりのものじゃない。
家に集まる人をみんな包括する力を秘めた場所。
五感の嗅覚・味覚・視覚・聴覚・触覚を
すべて研ぎ澄ませる場所。(第六感も……)

たっぷり料理をしたあと、
洗い物がたまったシンクを見て
気が遠くなることもをあるけれど、
ご飯を食べた少し前の記憶を辿ってみたり、
談笑する家族・友人の話に耳を傾けたりする。
そうやっていろんな前提をとっぱらったら、
洗い物ひとつとっても心を整える時間になる。

まだまだ未知なる台所の世界。
台所を見る目や過ごし方を、ちょっと自分に都合が良い解釈で変えてみたら、
日々のごはん作りが違った景色に見えるかもしれない。

Peace Gardenの歩きやすいアイランド型の台所を
セコセコと拭き掃除しながら思ったこと。

_本棚から繋がる

(あ、この本気になってた……)
そんな表情で本を手にとる常連さん。

「私、この本に出てるパン屋の近くから来たんです」
そういってさやちゃんと会話をはじめる旅行者。

「これ美味しそうだねー」
と、一冊の本をみんなで見合う家族客。

ことばにするのは難しいけれど、
この夏、本棚を通して、人と人の間になにか
架け橋のようなものがかかった瞬間を垣間見た。

本はいいなぁ。
本を通じてうまれる人と人のコミュニケーションの
おだやかな温度感、静かなる高まりは、たまらない。

安っぽいキャッチフレーズのようだが、
やっぱり、本が好きだ。

本の周辺、本を取り巻く世界が、
わたしの血を湧かせ、肉を踊らせる。
良い経験をさせてもらった。
本との関わりは、これからどう発酵していくだろう。。。

「やりたいことがあったらやってみて」という
PeaceGardenの代表木脇さんのお心遣いと
わたしの脳内ワールドを面白がってくれる
おパン担当のさやちゃんの寛大なセンスにより、
今年の夏もすてきな終焉を迎えた。

自分の家の本棚を前に、早秋と一杯やりながら、
まだ見ぬ未来にプクプクと思いを馳せる……

あきない暮らしの日々の記録、PeaceGardenお仕事綴り編
お付き合いいただきありがとうございます。

ひそかに明日から新婚旅行。
その模様も、ソソクサと記録にとります◎

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